4月にサイマキエビ餌で開幕した大貫沖のマゴチ。今年は40センチ~50センチ級のマゴチの湧きがよいようで、例年ならシーズン終了のはずなのだが、7月以降もシロギスを狙いならがマゴチもというシロギス・マゴチ船で継続する船宿が多そうだ。マゴチがダメでもシロギスがお土産に。
エビマゴチは6月になるとマゴチが産卵期に入る上に、気温・水温の上昇に伴いマゴチ釣りのポイントにメゴチやシロギスなどのマゴチの餌となる魚が増え魚信が減り始める。さらには、餌のサイマキエビをバケツの中で生かしておくのが難しくなるなどの理由で、6月の頭くらいから釣果が下向くとともに終了となることが多い。ところが、今年は大貫沖のマゴチの湧きがよいようで、6月も終わらんとしているのにマゴチ船の釣果は安定している。
湾奥出船のマゴチ船といえば、深川・吉野屋と羽田・かみやなわけだが、深川・吉野屋は6月12日の釣果報告で「1本はマゴチ、もう1本はキス狙い、渋い時はお勧めです!」。18日にも「青イソメ&キス仕掛けも船に常備してありますので、キス釣りやメゴチで狙っても構いません」と、キスを釣りながら、マゴチをじっくり狙いましょうとオススメしている。昨年の深川・吉野屋は6月7日がマゴチ船の最終戦だったが、今年は出船継続中。
羽田・かみやも昨年は6月11日を最後にマゴチ船を終了していたのだが、今年は継続出船中。「シロギスと両狙い」で、同じポイントで竿1本はマゴチ狙いもう1本でシロギス釣りというスタイルで楽しめるようだ。ただし、「やはりマゴチ狙いの仕掛けの近くでシロギス釣りするとマゴチのアタリが出にくいのは確か」とのこと。「今後はシロギス&マゴチにするかLTアジにするか思案中」らしい。
東京湾浅場でのLTアジの釣果にムラがあるという事情もあるようだが、あわよくばマゴチが釣れて、ダメでも天ぷらにすれば美味しいシロギスをお土産にできるシロギス・マゴチ両狙い船は、ボウズ覚悟のマゴチ狙いよりも気楽に乗れていいかもしれない。
著者: へた釣り