シロギスは餌を吸い込むように食べるので、魚信が分からないことなんてないと思っていたが、魚信があっても針掛かりしない理由……シロギスの捕食動画を見ていると分かるような気がする。餌に食いついたシロギスは何度も何度も餌を吐きだす。つまり魚信があっても釣れないこともある?
まずは、動画を見てほしい。
シロギスの口にはやや太いアオイソメを捕食するシロギス。アオイソメが暴れると何度も何度も咥えては吐き出してを繰り返す。シロギスはイソメを尻尾からついばむように咥える。咥えきれないとすぐに吐き出す。垂らしの長さを短くした方がよいのは明らかだ。針に装餌されたイソメは動画のイソメほどは暴れないであろうから、咥えきれずに吐き出す頻度はもう少し低いような気はするが、シロギスを釣っていてときどきハマる、ショートバイトの連続のとき、海中ではこんなシーンが繰り広げられているのだろう。シロギスが一口で咥えられる太さ、針まで一気にシロギスの口に入る適切なタラシの長さ、以上2つと相反する海中でシロギスに見つけてもらうアピール度の高さ。丁寧で理にかなった(その日の活性にマッチした)餌付けと、小さく付けたイソメをシロギスにアピールする誘いのテクニックの重要性がよく分かる動画だ。
著者: へた釣り