マゴチというと釣れるサイズが40センチ超で、60センチ級も混ざるし、フィッシュイーターだからいかにも引きが強そうだしで、専用竿が必要?と思いがちだが、LTタックルで十分である。というか穂先のしなやかなLTタックルの方が釣果が延びるような気もするんだけど気のせいかな?
マゴチという魚、実は泳ぐのはあまり得意ではないようで、底さえ切ってしまえば取り込みに苦労するということはない。ロッドに求められるのは、咀嚼の遅いマゴチに違和感なく餌を食い込ませるための穂先のしなやかさと、アワセたときに硬い口を貫通させるバットパワー。専用竿も売られているが、LT竿やキス竿で十分である。LT竿の場合、7:3調子でなくてはという意見もあるが、6:4調子でも強烈追いアワセをくれてやればなんとかなる。へた釣りのタックルはこんな感じ。
■専用竿でなくてもLT竿&キス竿で十分に対応できる
▼手持ち用
竿 シマノ ベイゲーム ライトM190
リール シマノ バイオクラフト クイックファイヤー XH (PE 1号)
錘 鋳込み天秤15号
ハリス 4~5号 2m
針 チヌ針6号
▼置き竿用
竿 ダイワ FIELDER KISU 180
リール シマノ レアニウム CI4 2000S (PE0.8号)
錘 鋳込み天秤15号
ハリス 4~5号 2m
針 チヌ針6号
鋳込み天秤を使うのは水の抵抗を少なくするためということであるが、天秤ではなく三日月型の錘や、普通にキス天秤を使っている人もいるようなので、あまりこだわる必要はない?
針はなるべくなら自分で巻くとリーズナブル。マゴチを相手にしているとすぐに針先が甘くなるので、市販仕掛けだとコスト的に正直辛い。チモト補強はせずに内掛け結びで10回くらい巻くようにしている。チモト補強をすると魚信が減るらしい。
置き竿にはエンドロープ必須。ときどき竿をひったくるように持って行くことがある。
■ハリスの半分底を切ってマメに底を取りなおして魚信を待つ
餌を付けて仕掛けを投入したら、底をとってハリスの半分の長さ(ハリスが2メートルなら1メートル)分、錘を底から切る。船はかけあがりの周辺を流すことが多いので、30秒に一度くらいの頻度で底を取りなおす。底の取りなおしは両軸リールの方が断然有利。スピニングの置き竿は余裕をもって1.5メートルくらい底を切っておいてもいいかもしれない。手持ち竿で底を取り直しながら、大きく水深が変わったら、置き竿の棚を取りなおすようなイメージで面倒を見る。
ココンッという先魚信に続いて、竿先がグングンと持っていかれる本魚信に変わるのだが、本魚信中のどのタイミングでアワセを入れるかがマゴチ釣りの醍醐味。早すぎればスッポ抜け。遅すぎると餌を完食されていたり、針を飲まれてマゴチの鋭い歯でハリスを切られる。その日の活性によってもアワセるタイミングが微妙に違うので、何度か悔しい想いをしながらその日のタイミングを掴んでいく。
LT竿の場合、フッキングしたあとに注意が必要。針が完全にマゴチの口を貫いていないと、バラシの原因になるので、マゴチを底から離しながら、強烈な追いアワセをしたほうがいい。特に6:4調子のLT竿の場合は追いアワセ必須だ。
著者: へた釣り